友人・知人の不動産屋に売却・購入を相談する落とし穴

ほとんどの方が不動産を買ったり売ったりすることは一生のうちで1回か2回ではないでしょうか?

だから、知り合いの不動会社や友人の不動産の営業マン・知り合いの不動産屋さんに話をするということはよくある話です

依頼することでのメリットもありますが、不動産取引だから起こるデメリットも考えていたほうがいいかもしれません

私も知り合い・友人に相談されることはありますが、アドバイスさせていただきますが正式に依頼は受けないようにしています

目次

不動産売却・購入は友人・知人には依頼しないほうがいい訳

不動産の売却・購入を知り合いの不動産業者に依頼するメリットとデメリットとは

プライバシーが丸裸

  • 年収
  • 勤務先
  • 家族構成
  • 家族のトラブル
  • 借金
  • 健康状態

住宅ローンを組む場合はこれだけのことを伝えなければいけません

また、売却する場合も家族トラブルなどを正直に話しをしなければいけません

友人や知人に相談することで話は早い場合もありますし、経済的なメリットも受けれる可能性もあるかもしれませんが意外とマイナス面が多いように見受けれます

資産を公開

嘘みたいな話ですが、不動産売却によって大きなお金が入ってきたことを知ることで知り合いの不動産屋さんから借金の無心があったということも聞いたことがあります

友人・知人だから借金する相手としては最高の相手かもしれません

お金の話は絶対に知り合い・友人に教えては駄目です

お客様に借金の相談をする不動産屋はいないですが、友人・知人であれば借金の相談をする可能性は十分にあります

健康状態も公開

もし、住宅ローンを組む場合団体信用生命保険に加入する必要があります

告知義務で現在の健康状態、過去の健康状態も嘘偽りなく記入しなければいけません

住宅ローンは保険の審査が通らないと利用することができません(フラット35であれば保険加入なしでも住宅ローンは利用可能)

知り合いの個人情報の取り扱い

知り合いの個人情報を知った不動産会社はやはり少し優越感がでてしまうのではないでしょうか?

全く知らない方の情報であれば、気になることはありません

その知り合いと今後の付き合い方も少し変わってくるかもしれません

不人気物件を押し付けられる?

「事情を良く分かってくれている」

「仲介手数料、もしくは物件価格を下げてくれる」

「知り合いだから安心」

など考えられます

購入する場合であれば、本当にいいものしか知り合いや友人には紹介できないというところがありますが、営業マンの性(さが)というか売上が一番重要だと考える方も多いようです。

逆に人気のないものを押しつける営業マンをみたことはあります

友達同士のグループラインでなんと、売れない物件を掲載した方がいます

かなり、驚いた記憶があります

また、売却するのにとんでもなく安く売られてしまうこともよくあります

営業で一番むずかしいのは相手の気持ちを理解することです

友人・知人ということが逆に営業に利用されてしまうために起るものだと考えられます

安売りされることも

友人だから丸投げということもあるかもしれません

丸投げしているから、チェックされていないことをいいことに依頼を受けた不動産を安売りされることもあります

丸投げは一番注意したいことです

友人・知人に依頼してもビジネスはビジネスとして接することが大事です

不動産は専門職・さらに地域性が高い

不動産屋といっても実は分野は複数あります

お医者さんに婦人科・整形外科・内科・皮膚科・眼科があるように不動産にも住宅・事業用・賃貸・売買・管理・競売・収益などの分野があります

さらに地域性が加わると、

  • 知人・友人がどのような仕事を現在しているのか?
  • 雇われもしくは経営者?
  • エリアはどこか?

など考えると、一致することはあまり少ないと考えられます

地元の専門分野の会社に依頼することが一番近道です

賢く不動産売却

不動産取引のしくみ

不動産の価格査定はむずかしいです

  • 経済事情によって変わる
  • 周りの不動産が価格変更する
  • 不動産の唯一性

まずは複数の不動産会社に相場を聞くことが重要です

特に重要です

現在の販売価格を確認して、信頼できる不動産屋さんに依頼しましょう

1社に依頼しても、情報はすべての不動産会社に流れます

大手・中小の不動産屋さんが特に有利ということはありません

信頼できる不動産屋さんということが重要です

「不動産の売却時の仲介手数料について」

不動産を売却する場合には「仲介手数料無料・仲介手数料半額」という不動産業者がおススメです

不動産の売却依頼の方法は、専任媒介契約・専属専任媒介契約・一般媒介契約という三種類の契約があります

すべて、依頼先の不動産会社に販売をお願いしますが、専属専任媒介契約、専任媒介契約は不動産流通機構(レインズ)というものに登録する義務があります

登録することで、依頼した不動産会社以外の不動産会社にも売却物件の情報が流れます

つまり、依頼する会社を仲介手数料が低く設定している会社で依頼することで、不動産の売却ができるということになります

1社に依頼しても、レインズに登録することは義務になりますので、複数の不動産会社に依頼していることと結果的にはかわりありません

一般媒介はレインズに登録するということは義務ではないで、依頼する時に不動産会社にレインズ登録をお願いしていただくことで、専任媒介契約、専属専任媒介契約と変わりません

ただ、手数料が安いから仕事も控えるという会社は論外です

まとめ

いかがでしたでしょうか

知り合いに不動産の相談をするのは止めておいた方がいいと感じられた方もいるのではないかと思います

年収や知り合いにはあまり言いたくないことを不動産屋さんだからということですべて教える必要があります

仕事を依頼した時点で友人関係がおかしくなる覚悟ももっていたほうがいいかもしれません

私は相談しないことをおすすめします

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この記事を書いた人

マチ不動産株式会社代表。神戸市東灘区出身。中堅マンションディベロッパーで新築マンションの販売・収益不動産の取引、仲介不動産の所長を経験後、2007年8月に独立開業して現職に至る

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