賃貸物件を借りる際や、不動産を買う際に発生する仲介手数料。
ほとんどの人は、不動産会社から提示された仲介手数料を支払うと思いますが、実は仲介手数料が無料になる事があるのです。
しかし、多くの場合支払う仲介手数料が無料になるというと、何か怪しいのではないか?と心配になる人もいるかもしれません。
そこで今回は、仲介手数料が無料になるからくりについて詳しく解説していきたいと思います。
仲介手数料が無料になるからくり
それでは早速、仲介手数料が無料になるからくりを解説していきたいと思います。
売主側から受け取る
まず1つ目は、不動産会社が売主側から仲介手数料を受け取るからという事です。
不動産を買おうとした時に、不動産会社によって仲介手数料が無料になるところと、有料になるところがありますよね。
この違いが、分からないと思う人も多いでしょう。
実は、不動産会社は仲介手数料を買主側だけでなく、売主側にも請求する事が出来るのです。
そのため、買主側へは仲介手数料を請求せずに、売主側だけに請求する形をとっている不動産会社ですと、買主側としては仲介手数料が無料になるという事なのです。
広告費用を節減する
2つ目は、広告費用を節減しているからという事です。
昔は、不動産の売り込みをする際に、必ず折り込み広告などを利用していました。
しかし、折り込み広告などは想像以上に費用がかかり、過剰な経費の原因となる非合理的な手法と言えます。
その費用を少しでも回収しようとすると、仲介手数料などから報酬を得ようする事になるので、仲介手数料が無料の不動産会社では、非合理的な広告費用を出来るだけ削減して、インターネットを利用した手法に切り替えているのです。
広告費用などの経費がかからない分、仲介手数料を無料にする事が出来るのです。
業者同士のネットワーク
3つ目は、業者同士のネットワークを活用しているからという事です。
リノベーション住宅や建売住宅などの商品住宅は、売主が業者の場合が多く、不動産業者間の専用ネットワークを通して取引が行われます。
このような場合、これまでの人脈や業者間のネットワークで販売協力を呼び掛ける事ができる事がからくりとなっているのです。
しつこい営業をしない
そして4つ目は、しつこい営業をしないという事です。
営業を行うためには、それなりの人件費が必要となります。
見た目を良くしたり、熱心な営業を行う事で、ある程度の営業効果は見込めますが、非常に費用がかかる手法でもあります。
費用がかかればかかるだけ、実際にお客様に請求する料金に反映されてしまいます。
必要な人に、確実に届くための最小限の営業を行う事で、仲介手数料を無料にする事が出来ているのです。
仲介手数料が無料になる物件の見分け方
では次に、仲介手数料が無料になる物件の見分け方について解説していきたいと思います。
消費税がある物件
まず1つ目は、消費税がある物件です。
課税物件は、業者が売主ですので仲介手数料を無料にする事が出来ます。
しかし、実際には消費税は内税で表記される事が多く、課税の有無を記述しない不動産会社もあるので注意しましょう。
新築一戸建てやリノベーション住宅
2つ目は、新築一戸建てやリノベーション住宅です。
リノベーションされて、商品として販売されている物件に関しては、仲介手数料が無料になります。
また、新築一戸建ての場合も、工務店が建築確認を取得して販売を行っており、商品物件になります。
複数の不動産会社の広告がある物件
そして3つ目は、複数の不動産会社の広告がある物件です。
同じ物件が、複数の不動産会社から広告が出ているような物件の場合、「物件の囲い込み」がされていないので仲介手数料が無料になる物件という事になります。
売却でも仲介手数料は無料にできる?
それでは最後に、売却でも仲介手数料は無料になるのかという部分を解説していきたいと思います。
不動産を買う場合、売主に仲介手数料を請求する事で買主側が無料になるという事を説明しました。
しかし、不動産の売買で売主側は仲介手数料を無料にする事は出来ないのでしょうか。
結論から言うと、不動産会社が買い取り業者へ売却の仲介をする事で、無料にする事が出来ます。
買取業者は、物件を加工しながら収益を上げる業者なので、不動産会社は買取業者から仲介手数料を受け取る事が出来ます。
そのため、売主側に仲介手数料を請求しなくても、ビジネスとして成り立つという事なのです。
まとめ
さて今回は、仲介手数料が無料になるからくりというテーマで、詳しく解説してみました。
仲介手数料は、多くの人は支払うものだと思っていると思いますが、中には仲介手数料が無料になる不動産会社もあります。
それは、怪しいというわけではなく、今回ご紹介したようなからくりがあるという事が分かりましたね。
これから、不動産取引を行おうと思っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。