家の解体の場所が狭い時はどうする?費用や工事の流れなどについて解説します!

狭い場所の解体

家を解体する際は、多くの場合重機によって作業を進めていきます。

しかし、家を解体する場所が狭いケースもありますよね。

そのような場合、どのようにして家の解体をするのか心配という人もいると思います。

そこで今回は、家の解体の場所が狭い時はどうする?というテーマで、費用や工事の流れなどについて詳しく解説していきたいと思います。

目次

家の解体の場所が狭い時はどうする?

家の解体場所が狭くて、通常の重機が入れない場合は、小型の重機による作業が出来ないか検討されます。

通常の重機よりも小回りが利くので、これで解体を行うケースもありますが、それでもダメな場合は作業員が手作業で解体を行います。

建物の内部から構造部分まで、全て手作業で進められるので、重機を使った解体よりも費用や時間がかかります。

手作業での解体(手壊し)とは?

では次に、家を解体する場所が狭い場合に採用される手壊しとは、どのような特徴があるのかをご紹介していきたいと思います。

重機を使わないので密集地でも騒音が気にならない

まず1つ目は、重機を使わないので密集地でも騒音が気にならないという事が挙げられます。

家の解体は、多くの場合重機を用いて行われるので、近隣の住宅への騒音や振動は避けられませんよね。

そのため、騒音や振動によるトラブルを心配する人も多いと思いますが、手壊しならば最初から重機を使わないので大きな音や機械による振動がありません。

ですので、家の解体をする際も、周囲への音をあまり気にせず行う事が出来るという特徴があるのです。

重大な事故が少なく安全

2つ目は、重大な事故が少なく安全という事が挙げられます。

手壊しの場合は、機械を使わずに全て人間の手で作業を行うので、機械の操作に必要な高度なスキルがなくても全ての作業員が同じように作業を進める事が出来ます。

重機の場合は、少しでも機械の操作を誤れば重大な事故に繋がる可能性が高いですが、手壊しはゆっくりと人の手で解体していくので、事故が少なく安全という特徴があるのです。

他の建物を傷つける可能性が低い

そして3つ目は、他の建物を傷つける可能性が低いという事が挙げられます。

狭い場所での解体に重機を使用すると、どうしても他の建物に傷をつけてしまう可能性が高くなります。

しかし、手壊しならば様子を見ながら人の手で解体していくので、家同士がくっついているような場合でも他の建物を傷つける心配が少ないのです。

家の解体場所が狭い場合の費用

では次に、家の解体場所が狭い場合の費用について解説していきたいと思います。

家の解体場所が狭い場合の費用は、その家の構造や土地の広さなどによっても異なるため、具体的な金額に関しては解体業者に見積書を依頼してみないと分かりません。

しかし、一般的な重機を使用した解体工事よりも、3倍程度の費用は必要になる事が多いので、事前に知っておくと安心です。

手壊しでの解体は、全て作業員の手作業で解体工事を進めるので、人件費もかかりますし廃材の運搬にも時間がかかります。

そのため、基本的に重機を使用した解体工事に比べると、費用は高くなると考えておきましょう。

家の解体場所が狭い時の工事の流れ

それでは最後に、家の解体場所が狭い時の工事の流れについて解説していきたいと思います。

使用される工具

まずは、手壊しの解体工事で使用される工具をご紹介しましょう。

  • バール:解体する物の間に差し込んで、てこの原理によって解体していく工具で、土を掘る時などにも使用されます。
  • 解体バチ:クワのような形をした工具で、解体した廃材を叩いて壊したり、バラバラに分解する際に使用します。
  • ハンマー:主に、壁を壊していく際に使用される工具です。
  • レシプロソー:電動のこぎりの事を指し、木材だけでなく金属類を切断する際などにも使用される工具です。
  • チェーンソー:主に、木材の切断で使用され、柱などを解体する際に使われます。
  • スコップ:解体したがれきなどを袋に入れたり、穴を掘る際に使用する工具です。
  • 一輪車:主に、廃材を運ぶ時に使用される手押し車です。

手壊し解体工事の流れ

では次に、手壊し解体工事の流れをご紹介していきます。

一般的な解体工事では、だいたい1週間~2週間程度で作業が終わりますが、手壊し解体の場合は2週間~3週間程度かかります。

また、天候などにも作業時間が左右されるので、だいたい1ヵ月程度の工事期間が必要と考えておくと安心でしょう。

・養生

まず家の解体を行う前に、建物の四方を養生で囲みまわりに廃材などが落下しないようにします。

養生する事により、壁の解体時に出た廃材を運び込む際の足場として利用したり、作業員が落下した時のケガの防止にも繋がります。

・解体

建物四方の養生が終わったら、実際に解体工事に移ります。

最初に散水をして、チリやホコリが舞うのを防ぎます。

そして、屋根部分を解体しその後2階部分の解体に進み、上から下へ作業を行っていきます。

最後に、倒す予定の部分の柱に根回しを施して、人の力で内側へ引っ張り倒して建物全体を解体します。

・分別

最後に、解体で出た廃材を分別し、適切に廃棄して解体工事は完了となります。

まとめ

さて今回は、家の解体の場所が狭い時はどうする?というテーマで、費用や工事の流れなどについて詳しく解説してみました。

狭い場所の解体は、一般的な解体に使われる重機が使用できないため、全て手作業で行われる手壊しによって工事が進められます。

手壊し解体は、通常の解体期間よりも工期が長くなるので、スケジュールに余裕をもって依頼する事をおすすめします。

また、費用も重機での解体よりも割高になるので、いくつかの解体業者に見積書を依頼し、比較しながら決めると安心でしょう。

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この記事を書いた人

マチ不動産株式会社代表。神戸市東灘区出身。中堅マンションディベロッパーで新築マンションの販売・収益不動産の取引、仲介不動産の所長を経験後、2007年8月に独立開業して現職に至る

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