分譲マンションの場合、各部屋・廊下がどうしても狭く、間取りによっては実際の面積よりもさらに狭く見えてしまうことがよくあります
既存の部屋をどのようにすれば広く見せることができるのかポイントをまとめてみました
部屋が狭くて息苦しいという方は是非実践してみて下さい
マンションの部屋を広く見せるポイントその1:家具の配置
マンションの部屋を広く見せるポイントとしてまず挙げられるのが家具の配置です
例えば、背の高い家具を端っこに、中央には背の低い家具を置くようにすると部屋が広く見せるようになります
また、家具を全体的に部屋の片側に集めると、家具を置かない空間ができ、広々とした印象を与えることができます
特に、廊下からリビングに入る瞬間というのは、大きなポイントになってきます
ここで開放感や心地よさを抱くかどうかは、是非意識してもらいたいところです
部屋の解放感や心地よさというのは、部屋の第一印象によって大きく左右されます
だからこそ、モデルルームなどでも意識されているポイントなのですが、これは一般的なご家庭でも応用できることです。
毎日過ごす住まいだからこそ、ドアを開けるたびに広々とした感じを得られればそれだけで気持ちがいいものです
そのためにも、視線の先に「抜け感」を作るようにしてみましょう
視線を遮らないように、背の高いものではなく、背の低いものを置くだけで簡単に抜け感が作り出せるのです
ソファも部屋の真ん中に置くなら背の低いものがいいでしょうし、本棚などのもともとが背の高い家具を置く場合には部屋の端っこや奥まったところに置くといいでしょう
マンションの部屋を広く見せるためには、家具が占める割合を抑えるだけではなく、背の低い家具を選ぶことも大切なのです
どうしても背の高い家具を置かなければいけないときには、家具の上に隙間ができるようにしておきましょう
他にも、床に座るスタイルを取り入れる、あえて何も敷かずに床を見せる、外の景色がしっかりと見えるようにする……といったことを考えながら家具を配置すると、マンションでも部屋を広く見せることができるでしょう。
ちなみに、間取りの関係でひとつの部屋をリビングと書斎で兼用するようなこともあるかもしれません
そういうときにも、背の低い家具で区切るようにするとより広々とした印象の空間に仕上がります
もちろん、思い切って仕切りを作らないというのもひとつの方法です
マンションの部屋を広く見せるポイントその2:家具のデザインや素材
マンションの部屋を広く見せる場合、家具の配置だけではなく家具のデザインや素材といったものもポイントになってきます
例えば服でもデザインや素材によって暑苦しく見えたり、涼しそうに見えたりするものですが、家具においても同じことが言えるのです
マンションの部屋を広く見せたいのであれば、圧迫感の少ないデザインや素材を選ぶことです
デザインに関しては、背が高いものより低いもののほうが、四角いものより丸いもののほうがコンパクトに見えます
あまり意識していない方のほうが多いと思うのですが、家具の脚もポイントになってきます
特に、テーブルやイスの脚です
太くてしっかりしたものよりも、やはり細く華奢なデザインのもののほうが部屋を広く見せてくれます
ちなみに、ソファには脚のあるものと脚のないものがありますが、脚のあるもののほうがいいでしょう
脚があるとソファの本体が浮いて、そこに空間ができます
その空間が部屋をより広くみせてくれるのです
では、素材のほうはどのようなものがいいのでしょうか?
素材にもいろいろなものがありますが、ガラスなどのクリア素材がいいでしょう
クリア素材というと涼し気な印象があるかと思いますが、それと同時に軽やかな印象を与えることもできます
全部が全部クリア素材というのは難しいでしょうから、少しでも多くクリア素材が使われているものを選ぶといいかもしれません
マンションの部屋を広く見せるポイントその3:本当に必要な家具だけを選ぶ
当たり前のことですが、どんなに広い部屋であってもそこに家具を敷き詰めていけば部屋は狭く感じられてしまうものです
逆に、家具が少なければ部屋はより広く見えるようになります
つまり、本当に必要な家具だけを選ぶこともマンションの部屋を広く見せるポイントになるのです
多くの場合、人は家具を一般的なイメージから準備するものです
リビングにはソファがあるのが当たり前、ダイニングにはダイニングテーブルがあるのが当たり前といった感じで選んでいる方も多いでしょう
ただ、そういったイメージから家具を選んでしまうと使わない家具、必要のない家具が出てくる可能性がありますそういった置く必要のない家具を選ばないことが部屋を広く見せることにつながってくるのです
マンションの部屋を広く見せるポイントその4:壁紙やカーテン
これまでは家具の話をしてきましたが、壁紙やカーテンもマンションの部屋を広く見せるのに役立ってくれます
家具の色はホワイトやナチュラル系など明るい色のほうが空間を広く見せてくれるのですが、カーテンなどの広いスペースを占めるものに関しては壁の色に馴染むものがおすすめです
また、色には前に飛び出して見える「進出色」と後ろに下がって見える「後退色」があるのをご存知でしょうか?
進出色は暖色系で、後退色は寒色系になります
このあたりは、ファッションでもよく生かされているものです
言ってしまえば、これは目の錯覚です
ただ、それを利用することによって部屋に奥行きを持たせることができます
この色のトリックはある程度広い面積で取り入れないと効果を引き出せないので、壁やカーテンというのはまさに最適なのです
マンションの部屋を広く見せるポイントその5:色の効果を利用する
色の効果については先でも触れたのですが、これをカーテンや壁以外のところでも活用していくとよりマンションの部屋を広く見せることができるでしょう
濃い色や暖色系では部屋が狭く見えてしまいますので、部屋を広く見せるのであれば薄い色や寒色系を活用していきたいところです
また、部屋で大きな面積を占めるカーテンをベースカラーとして考えて、同じような色で部屋全体を統一するのも効果的です
濃い色を使うのであれば背の低い家具に、逆に背の高い家具には濃い色は使わないようにしましょう
マンションの部屋を広く見せるポイントその6:鏡を取り入れる
アパレルショップなどでお店の一部がガラス張りになっており、驚いたことのある方も多いのではないでしょうか?
もっと広いと思っていたら意外と狭かったというのは、ガラス張りのお店ではよくあることです
このことからもおわかりになりますように、鏡というのは部屋を広く見せるためのアイテムとなり得るのです
というのも、鏡を置くことによって奥行きを持たせることができるのです
鏡に家具などが移りこんでしまうと逆に狭く感じさせてしまいますので、部屋においてもっとも綺麗なところが映りこむような形で大きな鏡を設置するといいでしょう
眺めがいいのであれば、外の景色が映りこむように設置するのもいいかもしれません
リビングやダイニングなど人の集まる場所に鏡を設置するというのもひとつのテクニックで、扉やドアに鏡を張ると部屋の広さが倍に見えますし、光を反射して室内をより明るくしてくれます
観葉植物が映りこむようにするのもおすすめです。
鏡もフレームの色や素材を他の家具と統一すると、自然に馴染んでくれるでしょう。
まとめ
マンションの部屋という限られた空間であっても、広く見せることは十分に可能です。
家具の配置やデザイン、色などポイントはたくさんありますので、そういったポイントをより多くおさえてより部屋を広く見せるようにしましょう
逆に、ポイントを外してしまうと広い部屋も狭く見せてしまうことがありますので、その点は注意しておきましょう